防災の知恵

防災士にもチャレンジできる赤十字救急法救急員とは?費用や講座日程を解説

防災士資格にチャレンジするにあたり、特例制度である赤十字救急法救急員について気になっている人も多いはずです。

この記事では、赤十字救急法救急員の認定を受けるための方法や費用、講座日程を解説します。

赤十字救急法救急員とは

赤十字救急法救急員とは、日本赤十字社が認定する資格です。日常生活における事故防止や止血法、包帯の使い方、災害時の心得などについての技術と知識があることを証明できます。

いざというときの行動を理論と実践で身に付けられる、有用な資格です。

防災士資格にチャレンジできる

赤十字救急法救急員の認定を受けると、日本防災士機構が認定する防災士資格にチャレンジすることも可能です。救急の知識から一歩踏み込み、防災力を高める活動や災害時の心構えを学びたい人におすすめです。

防災士を一から目指すよりも費用が安いことや、受けるべき講座数が半分で済むいことも、赤十字救急法救急員資格を取得するメリットの一つです。

赤十字救急法救急員になる流れ

赤十字救急法救急員になるには、以下のステップを踏みます。

  1. 基礎講習
  2. 救急員養成講習

2つの講習を修了し、実技とペーパーテストで80点以上取れば赤十字救急法救急員として認定されます。基礎講習では約4時間、救急員養成講習は約10時間の指導を受けます。

講座にかかる費用

赤十字救急法救急員の講座では、教材費や保険料として以下の費用がかかります。(2024年11月時点)

基礎講習1,500円
救急員養成講習2,100円

講座の開催場所や日程

赤十字救急法救急員講座は、毎年全国各地で開催されています。詳しくは、日本赤十字社の講習リンク先一覧をチェックしましょう。

都内開催の場合、基礎講座と救急員養成講習は週末に連続して行われるケースが多いようです。しかし、地域によっては基礎講座と救急員養成講習の間に期間が空く場合があります

お近くの開催場所の日程をよく確認し、申し込むようにしましょう。

赤十字救急法救急員は難しい?

日本赤十字社は赤十字救急法救急員の合格率を公表していませんが、ボランティアとして活動できる人材を増やす目的で行われる講習のため、講習をしっかり受ければ十分合格できる資格であると考えられます

学んだ知識を実践に活かすつもりで、講習に真剣に取り組む姿勢が求められます。

赤十字救急法救急員の認定期間

赤十字救急法救急員資格は合格したら永久に有効なわけではなく、認定機関は5年間です。その後も資格保有者を名乗るには、再度講習を受ける必要があります。

(更新制度は2019年に廃止)

救護法を日常で実践する機会がある人は少なく、合格から5年もの時が経てば学んだことを忘れてしまう人がほとんどでしょう。

学んだ内容を再度確認する意味でも、5年ごとに改めて講習を受講するのがよいでしょう。

赤十字救急法救急員講習を受けた人の声

赤十字救急法救急員資格を取得する人の多くは、いざというときに誰かの助けになりたいとの思いを持っています。中には、職業上取得しておきたいと考える人もいます。

事故や災害が起きないことが一番ですが、なにかが起こった際の立ちふるまいを知っているか知らないかでは大きな差があります

人と関わる仕事をする方や日常生活で救護に携わりたい方は、受講を検討してみるといいかもしれません。

まとめ

赤十字救急法救急員講習は、誰でも受講可能な命を守るための講習です。全国各地で開催されているので、事故防止や救護に興味のある人はぜひ申し込みしてみましょう。